ツイキャス朗読雑談「妖怪学」
概要
「喋る練習をしたい」「ツイキャスのレベルを上げたい」「面白い本を紹介したい」といった動機から、ツイキャス上で朗読を始めることにしました。朗読するにあたり、著作権が切れていて読んで面白そうな本という事で、井上円了の「妖怪学」をチョイス。朗読に向いた本でないと気がついたのは、第一回を終えてからでした。
最初は方針も定まらず話し方もグダグダですが、回を追う毎に良くなっていると思います。
井上円了
井上円了は1858年生まれ1919年没で、哲学を専門とする学者です。現在の東洋大学の前身となる哲学館を設立しました。その他、様々な功績がありますが、妖怪研究の創始者としても知られています。科学的な視点から妖怪を分析し読み解く手法は、後の妖怪研究に大きな影響を与えました。柳田國男の活躍よりも前の話になります。
朗読記録
第一回 序言~総論
序言~総論では、まず妖怪学の意義と、円了さんの妖怪に対する考えが述べられます。円了さんの言う妖怪とは「世に存在する不思議な事一切」であり、いわゆる河童や鬼の様な妖怪だけでなく、幽霊や神託、奇夢や蜃気楼など多岐にわたります。これらを「物理的妖怪/心理的妖怪」あるいは「外界/内界」「他人/自身」といった形で分類していき、考察していくやり方で明らかにしていくのが「妖怪学」です。民俗学ではなく心理学や自然科学といった視点で「真の妖怪」に迫ります。
第二回 狐狗狸のこと
明治二十年頃には、我々の知っているのとは少し形の違う「コックリさん」が流行っていたようです。3本の棒と飯櫃の蓋を組みあわせて行う旧いタイプのコックリさん、その起源はいったい何で、何が原因で機能するのか。それを丁寧に分析していきます。
第三回 棒寄せ秘術ならびに妖怪を招く法
二本の棒の先端が勝手にくっついたり離れたりするという「棒寄せの秘術」と、輪になった子供たちが踊ると中に入った子供の体が勝手に踊りだすという「妖怪を招く法」について、狐狗狸と同様に分析をしていきます。
第四回 夢想論
夢の発生する原因や、その不思議について分析していきます。
第五回 秘法彙集ならびにその説明 前編
様々な呪術、おまじないについての研究。長いので初の前後編に分かれてしまいました。