マクロ撮影
マクロ撮影についてのアレコレまとめ。
マクロ撮影機材の比較
マクロ撮影する場合、マクロレンズ・クローズアップレンズ・接写リングの3種類が主な方法になる。それぞれの利点/欠点を比較する。
各機材の基本
- マクロレンズ
- 接写で最も性能が良くなるよう設計されたレンズ
- クローズアップレンズ
- 最短撮影距離を短くするレンズ(フィルター)
- 接写リング
- レンズから撮像素子までの距離を伸ばす
利点/欠点の列挙
- マクロレンズ
- 利点
- 性能が良い(操作性、写りなど全て)
- 欠点
- 値段が高い(数万円~数十万円)
- 携帯性が悪い(普通のレンズなので)
- 装着が面倒くさい(レンズなので)
- クローズアップレンズ
- 利点
- 値段が安い(数千円)
- 携帯性が良い(フィルターなので薄くて軽い)
- 装着が簡単(フィルターなので)
- 暗くならない
- 欠点
- 解像力が低下する、歪曲がある
- 無限遠撮影ができなくなる
- ケラレのリスクが有る
- 接写リング
- 利点
- 値段が割りと安い(数千円~数万円)
- 携帯性が割りと良い
- 解像力が低下しづらい
- 太さ(フィルタ径)の違うレンズでも同一マウントなら使える
- 超広角でもケラレない
- 好みのレンズがそのままマクロレンズになる感じ
- 欠点
- 暗くなる
- 装着が面倒くさい(マウント2回)
- ズームレンズには向かない
- ピントの合う範囲が非常に狭くなる
- AFが行えなくなる事がある(電子接点のないモノ)
値段 | 携帯 | 装着 | 画質 | 明暗 | |
---|---|---|---|---|---|
マクロ | × | × | △ | ◎ | ○ |
クローズアップ | ◎ | ◎ | ◎ | × | ○ |
接写リング | ○ | ○ | × | △ | △ |
何に向いているのか
それぞれ利点/欠点が異なるので、何に向いているのかを考えるのが良い。
マクロレンズは画質や操作性の面では完璧なわけで、マクロ撮影をする目的なら買うべき。普通のレンズとしても使える。マクロ撮影がメインじゃないという人は、わざわざ買うのか?という話になるが、EマウントならSEL30M35などはさほど高くなく大きさも手頃で、風景を撮る単焦点レンズとしても使えるため買って損はない。
クローズアップレンズは使い勝手の良さがピカイチ。フィルターとして携帯できて簡単装着。望遠ズームと組み合わせればかなりのマクロ撮影が可能になる。No3程度なら解像力の低下や歪曲もさほど酷くない。カバンに一つ入れておいても良い感じ。望遠レンズ(特にズーム)との相性が良い。
接写リングは単焦点レンズ1本を持ち歩く様な人が持っておくのが良い気がする。単焦点+接写リング/テレコン みたいな事ではないだろうか。焦点距離が短いほど効果が出る。暗くなるので明るい単焦点との相性が良い
更新日時:2017/04/29 02:38 閲覧数:57