旧異記

洩矢神

洩矢神は諏訪地方の土着神で、諏訪大社に祀られている建御名方神との戦いに敗れて支配された神。しかし、その影響力は強く今でも子孫が生きている。

何の神なのか

洩矢神は石木の神と言われている。また、ミシャグジや蛇神であるソソウ神を従えていたとも言われるため、そこら辺の御神徳をひっくるめた様な信仰を持っていたようだ。

製鉄の神

洩矢神も建御名方神も製鉄の神であるため、二者の戦いは「製鉄の戦い」とも言われている。別の製鉄技術を持ったニ民族の戦いであるのか、ニ民族の融合時における製鉄方法の争いであるのかはハッキリしないが、布陣などが細かく残っている事を考えると実際の戦争が有ったのは間違いなさそう。

洩矢神の製鉄

そもそも、石木の神である洩矢神が何故製鉄の神なのか。これには古い製鉄法を読み解く必要がある。

洩矢神の御神徳があった製鉄法は「湖沼鉄」と呼ばれる鉄源を用いたモノと言われている。まず鉄鉱山から川の流れに乗って鉄分(イオン)が流れて来る。この鉄分を、葦の根本で鉄バクテリアが水酸化鉄として固める。葦が枯れるとこの塊だけが残り、コケシかボーリングのピンの様な形状の「高師小僧」が出来る。この高師小僧は褐鉄鉱の塊で、つまり錆の様なもの。これが湖沼鉄。

高師小僧は「鈴石」「鳴石」とも呼ばれ、「みすずかる信濃」のみすずは「御鈴」の事で、湖沼鉄のことではないかという説がある。

湖沼鉄は砂鉄に比べ純度も低く酸化しているため、比較的低温(400℃程度)で溶融する。この温度だと縄文土器でも製鉄が可能で、縄文中期の円筒埴輪や朝顔型埴輪は製鉄用具だったのではないかと言われている。

縄文人が鉄バクテリアの事を知る由もなく、水辺で生じる不思議な鉄源に神の力を見出したのは当然の流れだろう。しかし、それならそれで鉄の神が作られておかしくない気がするが、ミシャグジ信仰に含まれてしまったのか何なのか。蛇神は水神なのでソソウ神の御神徳の一部として洩矢神配下にあったのかもしれない。

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更新日時:2015/04/21 07:19 閲覧数:2