旧異記

またたび

秋のある日、鬼胡桃の採集に勤しんでいる時に、ふと土手を見るとオレンジ色の実が成っているのを見つけました。小さな渋柿の様な外見で、何なのか分からなかったためとりあえずツイートしたところ、フォロワーさんがまたたびの実だという事を突き止めてくれました。

またたびと言えば猫ですが、実も葉も食べることができます。分布としても全国にあるので、探してみると結構身近にあるかもしれません。育成地としては谷間や渓流沿いなど。初夏に葉が白くなるので見つけやすいです。

またたびの葉

またたびの新芽は天ぷらやおひたし、和物や汁物にして食べられます。また、成長した葉は蒸したり乾燥させたりしてお茶にする事もできます(またたび茶)。乾燥した葉は入浴剤にもなります。

またたびの虫こぶ

またたびの実にはドングリ型とカボチャ型の2種があるのですが、カボチャ型の方は実ではなく虫瘤の一種です。この虫瘤には薬効が有るため、お酒にしたり入浴剤にしたりして利用します。

またたびの正常果

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またたび塩漬け

ドングリ型の方は正常果です。緑色の未熟果実と黄色の完熟果実があります。未熟果実の方は渋柿に辛さを足した様な物凄い味で、とても生で食べられる物ではありません。舌がおかしくなります。塩漬け・味噌漬け・酒などにして利用します。完熟果実の方は生で食べると甘くて美味しいです。キウイみたいな味がします。

参考サイト


更新日時:2015/04/21 07:19 閲覧数:85