格安SIM(MVNO)
2014年12月から、メインで使用しているスマホを格安SIMのデータ通信のみにしました。それまで10年以上、docomoを使っていたのですが、使用量に対して支払いが多いというのと、格安SIMが普及してきて面白そうだったという事もあり……
格安SIMに乗り換える上で集めた情報、乗り換えてわかったことなどをまとめます。
先ずはまとめ
とりあえず、MVNO移行の注意点・問題点と対策を列挙しておきます。
- キャリアメール(***@docomo.ne.jp)は使用できなくなる
- GmailとSMSを使用
- データ専用プランでは音声通信(電話)ができない
- IP電話、ハングアウト、Skypeなどを使用
- IP電話では緊急電話発信が行えない(警察・消防)
- 緊急時用のアプリ類を使用
- IP電話ではSMSが使えない(SMS認証などで問題が出る)
- SMSオプションの購入
- セルスタンバイ問題(電話発信出来ないと異様に電池を食う)
- 発生しない機種もある
- 対応パッチを有志が出しているケースも(root権限必要)
- SMSオプションをつけると解消する
- 通信容量上限が低い(ドコモが7GBに対してMVNOは2GBなど)
- 動画とゲームをしなければ普通そんなに使わない
- 家ではWi-Fiに接続する必要がありそう(アプリのアップデートなど)
- 端末代割引がない
- 白ロム(中古)を購入
- 現行機を流用
- SIMカードには種類がある
- 大きさが3種類あるので、端末に合わせて選択する必要がある
- 基本的にdocomo回線のMVNOなのでdocomo端末でないといけない(あるいはSIMフリー端末)
- サポート耐性が充実していない(ドコモショップなど)
- 端末故障などはドコモショップで見てくれるらしい
- ビックカメラのSIMだと店頭サポートなどがある
- 端末設定などが複雑
- APN設定などある程度詳しい必要がある(家族の中の一人でもOK)
- テザリング不可
- docomo端末で発生。SIMフリー端末は問題ない
- 端末改造(カスタムカーネル)で迂回可能
- アプリの組み合わせで迂回可能
- 契約にクレジットカードが必要
- サポートの対応は余り良くない
乗り換え前の環境
- キャリア:docomo
- 使用端末:GalaxyNexus(SC-02E)
- 月額料金:5000円代
- 電話:めったに使用せず
- 通信:1~2GB/月
- 場所:かなり山に近いというか山。ギリギリ3G圏内
乗り換え後の環境
- キャリア:BB.excite LTE
- 使用端末:Optimus G(L-01E)
- 月額料金:1090円(2GB SIM1枚プラン+SMS)
- 電話:SMARTalk、ハングアウト
- 通信:1GB前後/月
- 場所:かなり山に近いというか山。ギリギリLTE圏内
MVNO(格安SIM会社)の検討
MVNOはひと通り比較しました。比較した会社は以下のとおりです。
- b-moblle
- OCNモバイル
- BIC SIM
- BIGLOBE LTE
- NifMo
- 楽天ブロードバンドLTE
- BB.exciteモバイルLTE
- U-moblie
色々あってどれも似たような感じなのですが、比較のポイントがあります。
- 月額料金
- 開設費
- オプション機能(SMS、音声通信)
- 音声通信料金
- 契約期間縛りと解約料
- データ量繰り越しの有無
- 追加データ料金
- 各社の独自特典
- 通信の安定性
- サポート体制
色々有るので、自分が何をしたいかによって選び方が変わるかと思いますが、上に上げた項目は一応見ておいた方が良いと思います。また、各項目についてどうしたいかを考えておくと良いでしょう。
U-mobileが安いし期間縛りも無いのでコレにしようかと思ったのですが、評判が今ひとつよくなく(特にサポート的な部分)、BB.exciteが繰り越し有りで料金安めだったのでココにしました。
運用計画
BB.exciteの2GBプランに決め、以下の様な運用形態を考えました。
- 諸々の関係で一週間をdocomo/MVNOの重複契約(移行)期間とする
- 端末は新しいのを買う(古いのは家族用に)
- 初期段階で暫く節約し「繰り越し通信量」をMAX貯蓄する
- 月の通信量は2GB以下に抑える
- 通信量貯蓄によって最大で4GBまで使える(1ヶ月だけ)
- 音声通信なしにし、電話はIP電話を使う
- セルスタンバイ対策のためSMSオプションは付ける(SMSも使うし)
契約プランは2GBですが、使用量が2GB以下の場合は余った分を1ヶ月だけ貯蓄できます。つまり、最大で一ヶ月分を持ち越せ4GBまで増やす事ができるわけです。この4GBは一回使いきってしまうとまた2GB上限に戻ってしまうわけですが、いざという時に沢山使えるというのはかなり便利だと思います。普段の通信量から計算してだいたい3~4ヶ月でMAX貯蓄できる計算です。
音声通信はかなり迷ったのですが、料金としてかなり大きくなるというのと、殆ど使用していないという事でIP電話に乗り換えることにしました。IP電話自体はMVNOでなくても使えるので、事前に使用してみましたが問題なさそうでした(実際には色々大変だった……)。
セルスタンバイ問題の対策もあり、SMSオプションは付けました。月額140円程度ですし、SMS自体も使用するので(認証で使うケースも問題)。
実際どうなったか
まず、契約時に「契約完了」のメールが来なくて、問い合わせて再送してもらいました。それ以外は特に問題なく、セットしてAPI設定して完了。SMSをつけたためかセルスタンバイ問題も起きませんでした。ただ、IP電話についてはなかなか苦労したため、音声通信は付けておく事をおすすめします。詳しくはIP電話の項にて……
現状で余裕っぽいものの、通信量を削減する手はかなり全面的にうちました。不要通信はそもそも電池を食うので殺したんですが、例えばブラウザはChromeを使っていて、圧縮通信の設定をしました。なんとコレで通信量半分(Chrome分は)に。また、Twitterアプリは画像の自動表示をOFFにしたり、アプリのDLは基本家(Wi-Fi)でやるなど。こういったカスタマイズできる人じゃないとちょっと厳しいかも。