撮影メモ
写真撮影時に色々考える際、つい忘れてしまう事が多いのでメモにまとめた。
カメラ設定についてはやっている内に体感として覚えるので、その為の訓練をした方が良い。
ISO感度は基本的にAUTOか最低値にしておく。必要がある場合に上げれば良い。
露光時間は短くする必要がある(動きのあるものを撮るなど)場合でなければ他の設定に追従する形で決定して良い。ただ、三脚やリモコンが無い場合は必然的に短くする必要が出てくる。
絞りはボケ具合に影響するので表現に合わせて決定すべきで優先項目。
被写体・カメラ・背景の距離関係はボケ具合や写真表現に合わせて決定すべき優先項目。
画角(レンズ種やズーム)は写真表現に合わせて決定すべき優先項目。
設定上で注意する事
- 三脚を使う際は手ブレ補正をOFFにする
- ガラス、水面などがある場合はPLフィルター使用するかどうか考える
- 動物を近くから撮る場合、AF補助光を切る
- NDフィルターを使う場合などはフォーカス調整時にライブビューを切る
露光時間(シャッタースピード)
露光時間は以下の要素により決定する。
- 被写体の速度
- 手ブレの発生度
- レンズの画角
画角による露光時間の限界は「1/画角(mm)」程度を参考にすると良いらしい(APS-Cの場合は1.5倍ほどになる)。目安程度。
- APS-C 10mm → 1/15秒 以下
- APS-C 20mm → 1/30秒 以下
- APS-C 30mm → 1/45秒 以下
- APS-C 100mm → 1/150秒 以下
- APS-C 200mm → 1/300秒 以下
それぞれの露光時間の感覚を下記する。標準レンズ程度の画角の場合。
- 1/15秒:集中すれば手ブレは軽減できる
- 1/30秒:気をつければ手ブレしない
- 1/60秒:普通は手ブレしない
- 1/250秒:動体でも割りとイケる
- 1/500秒:ちょっと速いモノもイケる
- 1/1000秒:かなり速くてもイケる
撮影までの流れ
被写体の発見/決定
- 面白いもの、美しいもの、奇妙なもの
- 感情の動きに注意する(違和感、不快感をテーマにしても良い)
- 高さや角度を変えて見てみる
- 光と影をよく見る
- 手を加える事で主役を作る
- 構図的に面白い物、組み合わせ
大まかな写真仕上がりの決定
全体
- ざっくりしたイメージ
- 何を表現したいのかハッキリさせる
主役
- 基本は1つ
- 主役の中でも注目すべき部分を絞る
脇役、背景、前景
- 時間、空間の切り取り表現
光と影の構成
- 光と影が写真を構成している事を忘れない
レンズの決定
自分と被写体/背景の位置関係
- 近づけないなら望遠
- 遠のけないなら広角
遠近感
- 遠近感を消したいなら望遠
- 遠近感を出したいなら広角
被写体の大きさ
- 主役を大きく写したいなら望遠
- 全体を広々と写したいなら広角
被写界深度(ボケ)
- ボケを大きくしたいなら望遠
- ボケを小さくしたいなら広角
露出・絞り・シャッター速度の決定
絞り優先かシャッター速度優先かの決定
- 基本的には絞り優先
- 動体の場合はシャッター速度を考慮
絞り優先の場合
- 被写界深度をどれくらいにするか
- 絞り/開放を大きくすると画質が低下する
シャッター速度優先の場合
- 対象をどれくらいブレさせたいか
- 三脚を使用したほうが良いか
フレーミング
主役と脇役の関係性
構図を意識する(別表)
- 全体の整理
- 線、点を見つけ出す
- スペースを意識する
- 規定構図に捉われない
不要物の排除
- 看板、電線などよく見る
- 視線の集まる部分にこさせない
明るさの調整
露出調整
- 白とび/黒とびを無くす
- 重要部が暗すぎる/明るすぎるのを減らす
測光がうまくいかない場合は測光方法を変更
ISO感度は基本AUTOだが、必要に応じて上げる
光と影
前面光(順光)
被写体の正面から光が当たる状態。色鮮やかで細部がハッキリし易いが、影が無くなり立体感が減りのっぺりした写真になりやすい。風景写真に向く。
背面光(逆光)
被写体の背後から光が当たる状態。被写体の輪郭がハッキリして被写体自体の影が薄くなるので柔らかい雰囲気になり易い。被写体全体は暗い写真になる。光源に近い所は白飛びしやすい。
前斜光(斜光)
被写体の斜め正面から光が当たる状態。影ができるので立体感や質感が出やすい。取り扱いのしやすい光源状態。
背斜光(半逆光)
被写体の斜め背後から光が当たる状態。被写体の影が弱まり柔らかい印象になりやすい。光源に近い部分が白飛びしやすい。人物撮影などに向く。神秘的な雰囲気。
上面光(トップ光)
被写体の上側から光が当たる状態。影がハッキリ出やすくメリハリのある写真になりやすい。形状が正しく見えにくくなる。
側面光(サイド光)
被写体の側面から光が当たる状態。影がハッキリ出やすくメリハリの有る写真になりやすい。形状が正しく見えにくくなる。影が多くなりやすく、神秘的な雰囲気などになりやすい。
均一光(間接光)
全体的に均一な光が当たる状態。曇天など。柔らかい写真になりやすい。低コントラスト・低彩度になりやすい。
構図
構図によって与える印象の傾向があるので常に注意する。撮影意図にあった構図を考えるだけではなく、撮影時に「意図しない傾向の構図」が発生していないかに注意し、発生していれば「構図崩し」を考える必要が出てくる。
スペースを生かす
画面を分割して考える
二分割法
- 安定感
三分割法
- 安定感
黄金分割
点を意識する
日の丸構図
- 被写体インパクト
線を意識する
対角線構図
放射線構図
- 収束点を作り奥行きを強調
- 収束点への視線の誘導
- 動的
三角構図
- 安定感、静かさ
被写体を囲う
トンネル構図
- 全体を囲って中を強調
額縁構図
- 被写体を枠で囲って強調
サンドイッチ構図
- 被写体を挟んで強調
アングルで雰囲気を変える
ローアングル
- 被写体を見上げる
- 子供や動植物の目線
ハイアングル
- 被写体を見下ろす
- 神や鳥の目線
シンメトリー構図
上下、左右の一致
安定感
パターン構図
同一形状の連続
リズム感
大小構図
大きい物と小さいものを並べる
遠近感
リズム感
アルファベット構図
S、C、I、L
S字
- 流れ、視線誘導、丸み
C字
- 丸み